米袋サイズ |
お米の流通に欠かせないものになっているのがクラフトの米袋30kgです。
お米の産地から消費地への輸送の多くはこの30kg袋が使われています。
人が運ぶのに30kgというのは重いと感じられますが、お米の取り引きが1俵(60kg)で行われている慣習が昔からあり利便性からその半分の30kgとなっていることが推測されます。
ちなみにこの1俵は4斗となり、1斗は10升と同じとなりますので1俵はお酒の容量などで馴染みのある1升の40倍となります。
その30kg袋の規格はクラフト紙3層で高さ800mm、幅490mm、底マチ100mmとなり、封かん用の紙ヒモが付いています。
この同じ規格の30kg米袋が毎年1億袋を優に超える数が作られ全国の生産地で使われています。
お米は収穫されてから脱穀され籾(もみ)の状態で乾燥の工程に送られます。
その後、玄米と籾がらに分けられ、その玄米が30kg袋に袋詰めされていく流れになります。
私たちの食べる白米はこの玄米を精米されたものとなるので、白米として販売されるまでは30kg袋に詰められた玄米の状態で保管されています。
その30kgの米袋のなかには検査袋とよばれるものがあります。
お米は銘柄や品位の検査を受け証明されないと皆様がお米を購入する際に選ぶ一つの要素なっている『こしひかり』『ひとめぼれ』『あきたこまち』などの銘柄を表記して販売することができません。
検査受けするための容器の一つとして30kg米袋の検査袋があり材料、仕様等が定められています。
この袋には昔からある伝統的な印刷や、最近ではデザイン性にもこだわったものや、地元のゆるキャラを印刷されたものまで様々です。
袋に入った玄米が精米されたあとに残る空き袋は再生紙の原料となりリサイクルされるのはもちろん、空いた袋のままで再利用されることも多くあります。
実際にホームセンターでこの中古の袋が販売されていることがあり、その丈夫さから普通のゴミ袋ではすぐ破れてしまうような重たくかたいゴミ(廃材等)の廃棄用などに使われたりしています。
また最近ではレトロなデザインやゆるキャラのデザインを活かして手芸用の材料となり縫製されトートバッグにして使うことも拡がっています。
紙袋ではなく立派なバッグとして生まれ変わっているのです。
日本の主食の流通の一端をになうことからファッションの分野まで関連している独特な特徴があるのが日本の30kg米袋です。