米袋豆知識 |
おめでたい席の結婚式披露宴ではお米が様々な形で使われています。
米という漢字を分解すると八十八となります。古来より大切に育てられるお米は多くの手間ひまがかけられ、その手間の数が八十八にもなり漢字の成り立ちの由来にもなったとも言われています。
日本人とってそのようないわれがあるお米は大切なありがたいものとされています。
また、1本の稲穂にたくさんの実がつくお米は繁栄の象徴とされています。
毎日、ほとんどの日本人が口にするお米は、おめでたい席で最も身近な縁起物とされています。
そんなお米の結婚式披露宴での様々な取り扱われ方をご紹介いたします。
披露宴でゲストの方に感謝の気持ちを込め持ち帰りいただく引き出物は縁起物を使う風習が根強くあります。そこに2合、3合といった少量のお米が使われています。誰もが食べるお米はゲストの方の好き嫌いも気にすることもないことも選ばれる理由です。
披露宴の最後にゲストの方にお礼を伝えながらしながら手渡しするプチギフトはすっかり定着されたお見送りの形となりました。その際に1合程のお米を思い思いのパッケージに感謝の言葉などをそえ贈っていきます。お渡しする方の嗜好にあわせて物を選び贈るのが難しく同じ品をお渡しするため、人を選ばないお米のギフトは重宝されているようです。
場合によってはご自身や祖父母、両親などが作り育てたお米を小分けしてお渡しするといったケースもお聞きします。ネット通販で5枚や10枚単位でプチギフトに使えるような米袋が個人の方向けにも販売されています。そんな米袋を利用してオリジナルのプチギフト米を手作りする方も増えているのです。
新郎新婦の生まれた時の体重でかわいいクマのぬいぐるみを作成し生まれた時と同じ重さのお米を袋詰めして、結婚式を挙げることができたこの日まで育ててきてくれた感謝の意をこめてご両親へプレゼントするウエイトベアと言われる贈り物があります。これをぬいぐるみではなくお米で行うことがあります。名前や生年月日、生まれてから経った日数、赤ちゃんだったころの写真などを印刷した米袋を使い当時のことを思い出してもらい感謝の気持ちを伝える贈り物とするのです。体重米といえば赤ちゃんが誕生した際の内祝いとして贈ることがよくありますが、結婚式披露宴でも使われています。
様々なサイズ、形の米袋でそれぞれのケースにあわせたプリントやラッピングが施され、日本人にとって主食であり縁起物であるお米は結婚式でも様々なかたちで取り入れられているようです。