米袋豆知識 |
米袋には用途として二つの役割があります。
収穫された稲は脱穀され籾(もみ)の状態にされ、それを乾燥させ水分量を調節し籾すり行い籾殻を取り除き玄米とします。この工程はそのほとんどがお米の各産地で行われ各地のJAなどがそれを担っています。その玄米を各産地から消費地の精米工場などに運ぶのが米袋の一つの役割です。もう一つは消費地に送られた玄米を精米し糠層を取り除いた白米を袋詰めして販売され各家庭などに届けられる為に使用される米袋です。
各産地から消費地への輸送に使われる米袋のその大半がクラフト紙製で、精米を販売する際にもその一部にクラフト紙米袋が使われています。
クラフト米袋の輸送は1袋あたり30kgもの重量でされることが多く、またお米の販売にも5kgや10kgといった重量のあるお米を詰められます。その為、米袋は強度が必要となり使われる紙はより強度の高い重包装用のクラフト紙が使われています。
重包装用のクラフト紙は強度を高める為、繊維の長い針葉樹を原料としたパルプから紙が抄かれます。米袋にはそのクラフト紙が使われます。
その強度のあるクラフト紙を30kgであれば3枚を重ね、5kgや10kgであれば2枚を重ねあわせ複数層にして米袋の強度は高められます。
クラフト紙の規格はグラム数で表され1平米あたりの重量で示されていて基本的にはグラム数が大きい紙ほど、厚みがあり強度も高まります。
玄米を産地から消費地に輸送される際に使われる30kg米袋のクラフト紙の規格は83g/㎡や84g/㎡といったクラフト紙を3層にして製造されるのが一般的です。白米の販売に使われる5kgや10kg米袋は75g/㎡や78g/㎡のといったクラフト紙を2層にして作られます。
クラフト紙規格1枚のグラム数を上げて強度を保つのではなく重ねあわせて米袋を製造することにより効率的に強度を高めています。
また、米袋によく使われる紙の種類にクラフト伸張紙というものがあります。これは微細に収縮させてクラフト紙で、瞬間的に力が加わった際に伸び広がり耐衝撃性を高めたもので30kgもの重量となる米袋をクラフト伸張紙で製造することにより輸送中や移動の際に加わる衝撃から破袋を防ぐ効果があります。
米袋が丈夫な紙袋というイメージは一般の方にも浸透しておりその丈夫な特徴を活用して別の分野で利用されることもあります。再利用も目的として洋品店の持ち帰り袋としてや、米袋状の紙袋に部屋のインテリアにマッチするような印刷を施し収納袋として商品化されているのも目にします。
本来の利用法としての様々な米袋はもちろん、とにかく丈夫という米袋の特徴を活かして商品化を企画の際はKOMEBUKURO.comにお気軽にご相談ください。
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